上野公園で大道芸をしていると、ふと、足をとめてくださる色々なヒトから投げ銭やら差し入れをいただくことがある。
お金がないので、キャラメルでも・・といい、森永キャラメルを置いていった若者。
ともかく、小銭じゃらじゃ・・・1円ばかりの外国観光客さん。
ゼロ1つ、2つ、3つ、あ!未だ4つは見たことないなあ。他にも穴の開いたのやドル札、異国の外貨などなど。
どれもありがたく頂いております。
その中で、ワタクシが印象に残っている差し入れは・・・・はい!焼き芋!
いやね、最近、寒くなったでしょ。焼き芋屋さんをみかけるので、ふとそんなことを
思い出したのですわ。
何年か前に、五条天神前で演奏をしていると、通路を挟んで真向かいに
ポツンと一人で座るおじさん。上野公園のテント村あたりから遊びに
いらっしゃったのかしら?というような独特な風貌。(なんじゃそれ!)
演奏が終わるやいなや、ワタクシのとこにきて
「おねえちゃん、キレイだよ、よかったよ、これしかないけど・・」といい、五条天神前に
止まっていた焼き芋屋さんの車から買ったばかりの焼き芋を下さいました。
一瞬、戸惑いをみせたものの「キレイ・・」という言葉でまんざらでもないワタクシ。
だって、キレイ・・なんてほとんど、言われたことないし。(笑)
一言、「1本じゃなくて、ごめんな・・」とおじさん。
はい、ありがたく美味しく頂きました。
先日、そんなことを夫と話ていたら、「あ、そういえば・・」という感じで夫からきいた話。
先月の上野公園でのこと。
50代後半のおじさんが、演奏している後ろの石垣にずっと一人で座っている。
演奏の合間に近寄ってこられ、「娘ジントヨー、知ってるか?」。
近寄った瞬間、ぷーんと鼻に付く臭い、服もボロボロ。白目は充血してまっ血。
みるからにホームレス風。
きけば、沖縄出身だという。
「弾きますよ・・・」といい、そのおじさんに向かって「娘ジントヨー」をひきはじめる。
歌詞5番まであるのだが、
1番 南風ふけば・・・・・・・・・((中略) ジントヨ 想い染めてよ
2番 燃えて咲く花は・・・・・・・ ジントヨ 胸にゆれるよ
3番 奥の山々で・・・・・・・・・・ ジントヨ 辺戸の岬よ
4番 一人待つ夜は・・・・・・・・ ジントヨ 屋嘉の浜でよ
5番 流す涙なら・・・・・・・・・・ ジントヨ 歌で消えるよ
演奏しはじめると、充血した目をつぶってうっとり表情のおじさん。
「娘ジントヨー」っていう曲は、本土に住む沖縄出身の特に50代~60代おじ様方に大好きなヒトが多いと感じる。
1番、2番、3番を演奏、4番をとばして、5番を歌い始めたその瞬間!
「違う!!!屋嘉の浜だろ。。俺はナニよりも、この屋嘉の浜のジントヨーが好きなんだぁぁ。これをずっと待っていたんだlぁぁ・・屋嘉の浜のない「娘ジントヨー」なんてぇ・・・・・」と嘆きうなる(ちょとおげさ・・)。
うわ、、あ、やべぇぇ・・・・という感じで、「ごめん、ごめん、ちょと間違っちゃいましたよ・・」>(G)
「いや、ありがと、こんなところで、娘ジントヨーがきけると思わなかった。これ・・」>(おじ)
と、ぼろぼろのポケットの中から、342円をじゃらじゃら・・と手の中に取り出し、手渡ししようとする。
もしや、このおじさんの全財産なのでは?と思い、(いくらなんでもそんなわけない?)
「いいよいいよ、受け取れないよ・・」(だって、大切な”屋嘉の浜・・”唄わなかったし・・全財産のような気がするし・・・・)と>(G)。
「いや、これだけしかないけど、もっていってくれ、おれの気持ちだ・・・」>(おじ)、というようなうやりとりをして、おじさんは立ち去っていった。
大きな舞台やホール、沖縄料理を舌包つつみしながら沖縄民謡や沖縄の音楽をきくのもよし、
ふと、足を運んだ路上で、大好きな大切な思い出の唄をきけることだってある。
あ、でも、”屋嘉の浜・・”飛ばしてしまったけど。(苦笑)
~♪一人待つ夜は 月の出もおそいよ 千鳥波になく ジントヨ 屋嘉の浜でよ~♪
切なく叙情的な歌詞。
おじさんは、この唄にどんな想いを寄せていたのだろう・・ね。
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